考えることが多くなって、頭の中がパンパンになったときに
頭の中だけで処理しようとすると、余計に複雑になってしまいます。
思考整理をすることで、悩みや問題をクリアしていきたい。
そこで「書く」という方法に注目します。
思ったことを書き留める
悩んでいることや頭を占めていること、
考えたい事を思うがままに、紙にペンで書いていきます。
文章にしても、ぱらぱらと単語を書いても、
図式しても、なんでもいいのです。
書いている途中に、思考は進んでいくこともあるでしょう。
テーマを一旦バラし、ひとつひとつ丁寧に洗い出す
イメージで文字にしていってみましょう。
こうした取り組みの代表的な例として
ブレインストーミングが挙げられます。
ブレインストーミング(通称ブレスト)とは、
集団でアイデアを出し合うことによって課題の解決策や
新たなアイデア、戦略を構築していく一種の技法です。
ブレインストーミングで大事なことは「アイデアを否定しない」こと
というのはよく言われています。
それはもちろんそうですが、筆者の持論ではアイデアを書き出すことも重要であると考えています。
アイデアをどんどん書き出すことによって良し悪しやメリットデメリットが
整理されていき、可視化されることで頭が自然と整理されていきます。
1つのアイデアから次のアイデアへ繋がり、
それらのアイデアが積み重なって1つの答えや解決策を導くことができます。
ブレインストーミングはホワイトボード、大きな用紙、
手帳、メモ帳、何でも構いません。
また、人数としては5~6名というのが一般的ですが、
極論、一人でもできる技法だと考えています。
誰かに相談する前に、まず自分自身で出せる限りのアイデアを
手書きでアウトプットすることで、漠然としたスタートよりも
より建設的な会議やミーティングをすることもできるのではないでしょうか。
思考を可視化すると起こること
物事に対しての理解が深まり、問題点や課題の抽出が、
頭の中だけでするよりも容易です。
それによって次の対応や解決策を導きやすくなります。
また、自分の状況や行動・意志を客観的にみることができるので、
固執してしまいがちな思考も解放されて広く考えることにつながります。
具体的でなかったモヤモヤやイライラなども、
文字・言葉にすることで、行き場が分からなかった考えを着地させることができます。
書き出すからこその効果
思考整理においては、アウトプットすることに強い意味があります。
悩み事を他人に相談し、話をしたらスッキリした、という経験がある方も多いでしょう。
考えをまとめ口に出す、ということなのでアウトプットの一種です。
特に「書く」という行為は、右脳と左脳両方を使うので、脳がフル回転します。
その一時の思考整理だけではなく、思考トレーニングになるのです。
また、書き留めたことを後から見返すことで、
新たな気付きやモチベーションを高めるきっかけにもなります。
スマホやPCが普及してきた現代では、
手書きの機会が徐々に少なくなってきています。
利便性や即効性で劣る部分はあるかもしれませんが、
よりよい思考のためには「手書き」がおすすめです。
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